序1-3. サーバの分類
サーバPCには、様々な形態が存在しそれによって分類化することが出来ます。ここでは形状や用途など幾つかのカテゴリごとの分類を見ていきます。
サーバPCには、様々な形態が存在しそれによって分類化することが出来ます。ここでは形状や用途など幾つかのカテゴリごとの分類を見ていきます。
一般的なデスクトップPCとほぼ同じ形状で、サーバーラックに収めずとも単体で動作させることが容易です。たとえばオフィス内にそのまま設置することもできます。さらに安価であるため、購入・構築・設置までが非常に簡単です。ただし、拡張性やサーバ間連携に弱いのでスモールスタートな小規模システムで、単独筐体で運用することが多いです。
サーバーラックに格納することに特化しており、ラックマウントキットを用いることでサーバーラックに固定することができます。サーバーラック自体に施錠することが可能なため物理的セキュリティが強固になるほか、ネットワーク機器と同時にラックマウントすることで社内LAN、社内システムの運用保守も容易になります。堅牢さは抜群ですが、物理的スペースが必要になることと消費電力が大きくなりやすいといったデメリットもあります。
▲ Ciscoのラックマウント型サーバ、Cisco UCS C220 M5(画像出典)
薄く細長い筐体で動作するサーバです。その形状から、ブレード(刀)の名称を持ちます。ブレードはシャーシと呼ばれる筐体に挿し込まれ、1つのシャーシには複数のブレードを挿し込むことが可能です。多数のサーバを同時に搭載・動作させることができるため大規模システム向けで、ブレードを挿し込めば拡張可能なことから拡張性も高い、しかも省スペースと多くのメリットがあります。ただし、コストは非常に高くなります。
▲ HPEのブレードサーバ、Apollo 4200 Gen10(画像出典)
序1-3-1.で挙げてきた各種サーバのように、物理的な筐体を持ち、そのハードウェア上で各種ソフトウェアを直接動作させるものが物理サーバです。
もっとも基本的なサーバの形と言えます。
物理的なサーバハードウェア上に直接ハイパーバイザーをインストールすることで「仮想マシン」が動作するためのプラットフォームとなります。
仮想マシンはそれぞれが別個のOSとして動作し、OSが動作するためのハードウェアはハイパーバイザーが構築した仮想的ハードウェアを利用(完全仮想化)、あるいは物理筐体のハードウェアを直接利用(準仮想化)します。ハイパーバイザーはType1とType2に分かれ、Type1を単純にハイパーバイザーあるいはベアメタル、Type2をホスト型と呼びます。Type1では物理マシン上に仮想プラットフォームを直接構築しますが、Type2ではWindowsやLinuxといったホストOS上で仮想プラットフォームを動作させます。Type1はクラウド/オンプレミスを問わず本番/検証環境で用いられ、Type2は動作のオーバーヘッド(遅延)が大きく稼働状態もホストOSに左右されることから本番運用には向かないため学習や検証などで多く用いられます。
ハイパーバイザーを使用することで、1台の物理マシンの中に複数のサーバを動作させることができ、リソースの有効活用、物理的スペースの節約などが期待できます。ハイパーバイザー Type1として、Citrix Xen Server、VMware ESXi、Microsoft Hyper-Vなどがあります。Type2にはVMware Workstation Player/FusionやOracle VirtualBoxなどがあります。
要件に合わせて自由に設定や構成を変更可能なサーバです。複数のミドルウェアをインストールしたり、複数のサービスを同時に動かしたり、サービスを自由に変更したりすることが可能。DVDやUSBなどを使ってコンピュータに自前でサーバOSをインストールした場合は、自由に設定をいじったりサービスを動かしたり出来るので、この汎用サーバになります。
特定サービスの提供を目的とし、サービスの提供者によってカスタマイズされたサーバです。サービスの提供に特化した機能やハードウェア要件を持ち、操作はコマンドラインではなくブラウザなどからHTTPでアクセスしてGUIで行うことが多いです(もちろん例外あり)。